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それらのデータブロックの元のデータのコピーが保存されるので、それらのデータブロックに対するそれ以
降の変更は、ソース仮想ディスクにのみ書き込まれます。
メモ: コピーソースとして使用されるスナップショット仮想ディスクがアクティブである場合、コピーオ
ンライト操作によってソース仮想ディスクのパフォーマンスは低下します。コピーが完了すると、スナ
ップショットは無効になり、ソース仮想ディスクのパフォーマンスは復元されます。スナップショット
は無効になりますが、リポジトリインフラストラクチャとコピーの関係はそのままとなります。
MSCS 共有ディスク用仮想ディスクコピーの作成
Microsoft Cluster Server(MSCS)共有ディスク用に仮想ディスクコピーを作成するには、まず、仮想ディスク
のスナップショットを作成し、次に、スナップショット仮想ディスクを仮想ディスクコピーのソースとして
使用します。
メモ: スナップショット仮想ディスクを使用せずに、MSCS 共有ディスク用に仮想ディスクコピーを直接
作成しようとすると、選択した仮想ディスクはソース仮想ディスク候補ではないため、操作を完了でき
ませんというエラーメッセージが表示されます。
メモ: スナップショット仮想ディスクを作成する際は、スナップショット仮想ディスクをクラスタ内の 1
つのノードのみにマップします。スナップショット仮想ディスクをホストグループまたはクラスタ内
の両方のノードにマップすると、両方のノードが同時にデータにアクセスできるようになるため、デー
タが破損するおそれがあります。
仮想ディスクの読み取り / 書き込み許可
仮想ディスクのコピーが完了すると、ターゲット仮想ディスクが自動的にホストに対して読み取り専用にな
ります。仮想ディスクコピー操作のステータスが
保留中 または 進行中 である間か、コピーが完了する前に
操作に失敗した場合には、ターゲット仮想ディスクは読み取りおよび書き込み要求を拒否します。次のよう
な理由から、ターゲット仮想ディスク上のデータを保持したい場合には、ターゲット仮想ディスクを読み取
り専用のままにします。
• バックアップ目的でターゲット仮想ディスクを使用する場合
• スナップショット仮想ディスクが無効になった、または障害が発生した場合に、ターゲット仮想ディ
スク上のデータをソース仮想ディスクにコピーバックできるようにしたい場合
仮想ディスクのコピーが完了した後、ターゲット仮想ディスク上のデータを保持する必要がない場合には、
ターゲット仮想ディスクの書き込み保護設定を、読み取り / 書き込みに変更してください。
仮想ディスクコピーに関する制限事項
仮想ディスクコピーのタスクを実行する前に、この項に示す制限事項を理解し、準拠してください。制限事
項は、ソース仮想ディスク、ターゲット仮想ディスク、およびストレージアレイに適用されます。
• 仮想ディスクコピーのステータスが、進行中、保留中、または 失敗しました の場合、ソース仮想デ
ィスクは読み取り I/O アクティビティでのみ使用できます。仮想ディスクコピーが完了すると、ソー
ス仮想ディスクへの読み取りおよび書き込み I/O アクティビティが許可されます。
• 1 つの仮想ディスクをターゲット仮想ディスクとして選択できるのは、一度に 1 つの仮想ディスクコ
ピーに対してのみです。
•
どの仮想ディスクの仮想ディスクコピーも、ソース仮想ディスクと同じホストにマウントすることは
できません。
• Windows では、仮想ディスクコピーにドライブ文字を割り当てることはできません。
•
障害ありステータスの仮想ディスクは、ソース仮想ディスクとしてもターゲット仮想ディスクとして
も使用することはできません。
•
劣化ステータスの仮想ディスクは、ターゲット仮想ディスクとしては使用できません。
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