次に、複数のパッドを組み合わせたときの操作方法をいくつかご紹介しましょう。
パラメーターは前のページのままで、図
2-8
に示すように、エフェクトの種類を次のように設定します。
FX1
FX(1)
:
HPF
、
FX(2)
:
LPF
、
FX(3)
:
LFO Filter
FX2
FX(1)
:
Tremolo
、
FX(2)
:
Delay
、
FX(3)
:
Reberb
◆
Tremoloを選択するには、WOLF PACKのアクティベートが必要です。
◆
WOLF PACKのアクティベートがまだ終わっていないときは、Tremoloの代わりにFlangerやPhaserを選んでください。
FX BEATS
の設定は
FX1
が
2
、
FX2
が
1/4
に設定します。
FX1
と
FX2
の両方をデッキ
1
に適用できるように
FX2
アサイン設定をデッキ
2
からデッキ
1
へ変更します。
楽曲はデッキ
1
へ
LOAD
し、再生します。
図2-8
エフェクトの種類の設定
では、この設定でデッキ
1
のパッド
7
を押してみましょう。
デッキ
1
のパッド
7
では
LFO Filter
エフェクトを実行します。
FX1
は
BEATS=2
に設定されているのでエフェクトの効果はゆっくりと変化します。
次に、デッキ
1
のパッド
7
を押したままデッキ
2
のパッド
2
を押してみましょう。
デッキ
2
のパッド
2
では
Delay
エフェクトを実行します。
LFO Filter
エフェクトをかけながら
1/4
拍周期の
Delay
エフェクトが重なります。
さらに、パッドを押したまま、デッキ
2
のパッド
3
を押してみましょう。
LFO Filter
+
Delay
エフェクトをかけながらさらに全体に
Reverb
効果をかけます。
FX(1)
FX(2)
FX(3)
FX(1)
FX(2)
FX(3)
HPF
LPF
LFO Filter
Tremolo
Delay
Reberb
Delay
LFO
Filter
Reberb
このように効果の異なるエフェクトを上手に組み合わせることでさらにおもしろい効果を得ることが出来ます。
この他にも
LFO Filter
+
Tremolo
LFO Filter
+
Tremolo
+
Reverb
LFO Filter
+
Tremolo
+
Reverb
+
Delay
なども組合せの効果があるので試してみてください。
また、デッキ
1
のパッド
1
(
HPF
)とパッド
2
(
LPF
)を同時に押したときも異なるエフェクトを組合せる効果があります。
パッド
1
とパッド
2
を同時に押したときは、ボーカルなどの中域だけが残るので、操作例
7
)のような使い方をすると楽曲にアクセント
をつけることができます。
しかし、同じエフェクトの組合せでもパッド
5
(
HPF
)とパッド
6
(
LPF
)を押したときは、楽曲の音が消えてしまい、エフェクトを組合せる
効果はありません。
このように異なるエフェクトを組合せたときには、組合せが効果的なものとそうでないものがあり、
FX
レベルや
FX BEATS
の設定
によってもその効果は変わります。
ぜひお客様ご自身でいろいろな組み合わせを試してみてください。
◆
図
8
で設定したように
Combo FX
機能
(FX1)
と
Combo FX
機能
(FX2)
の両方を1つのデッキに適用する場合はフィルター動作
モード
=
オフに設定する必要があります。
LFO
Filter
LPF
HPF
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