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HR64 MK
HR624 MK2
キャビネット ...
キャビネットはピアノのような黒い光沢の MDF ウッド
材で組み立てられています。内部の支柱が、筐体の強度と
剛性(硬さ)をさらに増大しています。オープンセル構造
の断熱フォーム材が筐体の内側を埋めており、これが内部
の反響を吸収して、定在波の発生を抑えます。キャビネッ
トの底面にはマウントに用いる部品が埋め込まれていま
す。OmniMount 社の WB-60 ブラケットを使用して、壁掛
け設置が可能です。
パワーアンプ ...
低周波アンプの最大出力はクリップ前で連続 100 ワット
となっています。高周波アンプの最大出力はクリップ前で
連続 40 ワットとなっています。
クイックスタート
ご 購 入 頂 い た Mackie Designs HR624
MK2 高解像度スタジオモニターをすぐ
にでも試したい、と待ちきれない思い
でいらっしゃるとお察しします。けれ
どもご使用になる前に、どうかこのペー
ジだけは 「今」お読みください。残り
のページは、少し落ち着かれてからで
も結構です。
キャビネット底面にある電圧セレクタ
スイッチ [11] が、お住まいの地域の
AC コンセントに適した設定にセット
されていることをご確認ください。
各 HR624 MK2 のキャビネットには、それぞれのパワー
アンプが組み込まれています。スピーカーキャビネット
につき、2 つのアンプです。1 つは高域ツイーター用、も
う 1 つは低域ウーファー用となっています。初回、スタジ
オモニターの電源を入れる前に、まずキャビネット後面の
INPUT SENSITIVITY
[2]
を下げて(左に回し切って)くださ
い。そして前面の電源スイッチ [9] をスタンバイに(押し
込まれていない状態)にセットしてください。大きな信号
ソースをモニターに繋いでしまった場合も、びっくり仰天
せずに済みます。
HR624 MK2 のキャビネット後面では、さまざまな設定
が可能です。それぞれのコントロールに関しては、本体に
もグラフィカルな説明が付けられています(機能の詳しい
説明はこのマニュアルに記されています)。ここではそれ
らのコントロールを工場出荷の状態のままにしておきま
しょう(
ACOUSTIC SPACE
=
WHOLE
、
LOW FREQ
=
49Hz
、
HIGH FREQ
=
0
)。ただし、
POWER MODE
[6] スイッチは確
実に
STANDBY
ポジションに設定してください。
1. ミキサー、プリアンプ、その他のソースからのライ
ンレベルの信号を、
SIGNAL INPUT
[1](1 ⁄ 4 インチの
PHONE
、
XLR
、または
RCA
端子)に接続します。
2. 同梱の AC 電源コードをモニター後面の IEC ソケット [7]
に接続します。もう一方の端は、電圧切り替えスイッチ
[11] の設定に適した電圧を供給する AC コンセントに接
続してください。
3. 後面パネルの
POWER MODE
[6] スイッチを
ON
にしてく
ださい。前面パネルの電源スイッチ [9] は押し込まれて
いないので、パワーアンプはスタンバイモードとなりま
す。
4. 信号ソース(テープデッキ、CD、デジタルオーディオ
ワークステーションなど)を再生します。ミキサーまた
はプリアンプのマスターボリュームは下げておいてくだ
さい。
5. HR624 MK2 の前面にある電源スイッチ [9] を押し込んで
ください。スイッチを囲むリング [10] が点灯します。
6. モニター後面の
INPUT SENSITIVITY
[2] コントロールを、
時計回り方向に最大(
NORMAL
の位置)までゆっくりと
持ち上げてください。
7. ミキサーのマスターボリュームを、心地よく感じられる
リスニングレベルに調整し、HR624 MK2 の絹のように
滑らかな高域と、信頼感があって堂々とした低域を、ま
ずはじっくりお楽しみください。そして、このマニュア
ルの先へとお進みください。
低音域レスポンスとコントロール
ルームに関する重要なノート
お買い求めの HR624 MK2 は、低音再
生に最適化された室内においては、そ
の低音域レスポンスを存分に発揮する
でしょう。けれども一般的には、部屋
の形状や容積、音響上の処置など、様々
な要素が HR624 MK2 の低音域能力を妨げる原因となり得
ます。
責任回避や言い訳をしているわけではありません。こ
れは単に古典的な物理の法則です。しかしながら、HR624
MK2 にはこれを補正するためのいくつかのコントロールが
用意されています。設置ルームに合わせてスピーカーの周
波数特性を最適化するのに役立つでしょう。以下の事項を
参考にしてください。
ACOUSTIC SPACE スイッチの設定
HR624 MK2 を部屋の隅に、または壁面に密着して設置
すると低域の特性は変化します。状況に応じて
ACOUSTIC
SPACE
[3] スイッチを設定し、低域がぼやけたり、あるい
は強調されすぎたりするのを防いでください。